終活の始め時はいつ?終活を始めるタイミングとポイント

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終活とは、「人生の終わりのための活動」の略。

超高齢化社会といわれる現代社会で、高齢期の人生を豊かに過ごす工夫が必要になってきました。

その反面、少子高齢化、核家族化などを背景に、かつては問題にならなかったことにも備えなければならないことが出てきたため、終活が注目されるようになったようです。

終活のタイミングとポイント

終活では、具体的に身の回りのものの整理、財産の相続を円滑に進めるための準備、葬儀・墓の準備などを行います。

自己の死を前提とした終活と捉えると、はじめは戸惑うかもしれません。

余生をより心地よく暮らすための終活と考えながら進めると、とても前向きに自分を見つめなおすことができ、残った時間を健やかに自分らしく生きることができると思います。

ここでは、終活をどのようなタイミングで何を注意して行えばいいかご紹介したいと思います。

終活のタイミング

終活をはじめるタイミングに、何歳からということはありません。

かといって、あまりに高齢になってしまってからでは、物忘れや認知症の問題も出てきますので万全とはいえませんね。

たとえば、「エンディングノート」などに興味を持った時などが、終活をはじめる良いタイミングとなるかもしれません。

終活の3つのポイント

終活をすすめるための、3つの大きなポイントは以下のとおりです。

【終活のポイント】

  1. 身のまわりのものの整理
  2. 資産の管理と整理
  3. 葬儀や墓について

各ポイントについて、要点をまとめてみました。

1.身のまわりのものの整理

ここでは具体的につぎの4つに分けて説明します。

  • 「ものを減らす」「片付ける」などの断捨離
  • 医療・介護で必要な書類等
  • パソコンやスマホなどのデジタルデータ
  • ペットと人付き合い

「ものを減らす」「片付ける」などの断捨離

実際に家族が亡くなると困ることが「遺品整理」です。

できる限り不要なものは処分しておきましょう。
 

最終的に処理や処分が必要なものについては、どのように処分するかを明確にしておくと、家族の負担は軽くなるでしょう。

医療・介護で必要な書類等

いざという時のために、保険証などの重要な書類をきちんとわかる場所に整理しておきましょう。

また、急なケガや病気,まさかの認知症になった時のために、どのような治療を受けたいか、延命治療への意思表示を記しておくと、自身の希望が通りやすくなりますし、何より家族の心の負担も軽減することができます。

パソコンやスマホなどのデジタルデータ

忘れられないのが、デジタルデータの終活です。


スマートフォンやパソコンに保存しているデータや、インターネットサイトのアカウントやパスワード、クレジットカードの情報など、デジタルのデータも多種多様にあります。

これらのデータも、できる限り自分で処分しておきましょう。

その中でも残したいものがあったり、頼む事があれば、処分の方法などを明記しておきましょう。

ペットと人付き合い

大事なペットは家族の一員です。

頼める人や場所をしっかり考えて準備しておきましょう。

ペットの生活習慣や、好きなものなど、新しい環境でもなるべく負担なく過ごせるように、書き記しておくことをお勧めします。

人との付き合い方を整理することも終活の大事なポイントです。

今後の付き合い方や連絡先など、家族にもわかるように明記しておきましょう。

2.資産の管理と整理

金融機関口座
・証券等
・不動産

金融機関の口座をたくさん持っていると、後々の相続の手続きが大変です。
なるべく必要最小限の口座数に整理しておきましょう。

最近は、ネット証券や暗号資産などで資産を構築している方もいますが、家族がこのような財産を保有していることを把握していないケースもあります。

ネットバンクを利用しているときは、アカウントやパスワードも管理が必要です。

不動産については、名義・境界など、問題はないかしっかり確認して、問題があれば解決しておきましょう。

いずれも、これらの相続にかかわる資産などは、しっかり確認し、一覧表を残しておくなどの工夫や、遺言書やエンディングノートを活用して明記しておきましょう。

3.葬儀や墓について

お葬式は結婚式と違って、準備にかけられる時間が限られています。

最近では、少子高齢化・核家族化のために「家族葬」というスタイルが主流になりつつあります。

ですが、実際に家族葬は参列者も少人数になるため、香典が少なくなり、持ち出しが増えて負担が増える場合もありますので注意が必要です。

自分の望む「お葬式」を考えながら、事前に費用を調べたり、思いつく最大限の準備をして、いざという時に残された家族の負担を減らしたいものです。

葬儀を終えたら次は「お墓」です。

代々受け継がれてきたお墓があればそこに納骨するかもしれません。
事情によっては”永大供養”や”墓じまい”などを考えることもあるかもしれません。

元気なうちに家族みんなが納得できるかたちにおさめられたら良いですね。

エンディングノートに記す5つの項目

「エンディングノート」は終活を進める上でとても便利なものです。

エンディングノートには、終活の際に家族などに伝えておきたいことや希望を書き記しておきます。

ただし、遺言書と違って法的な効力はありません

今は100円ショップにも売られていますが、あちこちの葬儀会場やインターネットのサイトで無料でもらうこともできます。もちろん、自分で作ってもよいですね。

書き記す代表的な項目を以下に挙げます。

1.自分自身について
・住所・氏名
・マイナンバーカード・保険証・年金手帳・パスポート・各証書・証券等の保管場所

2.身の回りのことについて
・デジタルデータの処理
・ペットに関して

3.医療・介護の希望
・かかりつけ医や治療中の病気・持病・おくすり手帳のこと
・延命治療等について

4.財産について
・預貯金・証券・暗号資産など
・不動産等

5.葬儀や納骨について
・葬儀の形式や予算
・菩提寺
・納骨方法や墓地

公正遺言書

確実な財産等の分与を残したい場合は、弁護士などに相談の上、公正遺言書の作成をお勧めします。

自分で書く自筆証書遺言よりも、法律の専門家の下で作成するため、遺言内容の確実性が持たされるという点で遺言の効果も無効になることが少ないという利点があります。

葬儀やお墓のあれこれ

現在では、自分の希望する葬儀のかたちやお墓の形態など、多種多様に対応してもらえるようです。

一部抜粋して、下記に記してみました。

【一般的な葬儀】

  • 一般葬:一般的な葬儀。家族にとどまらず友人・職場・近隣等参列してもらうもの。
  • 家族葬:家族のほか親族・友人も参列してもらう場合もある。小規模な一般葬。
  • 一日葬:通夜を簡略化、もしくは行わずに葬儀告別式重視で行うもの。
  • 直葬 :火葬のみで終えるもの。火葬式と呼ばれる場合もある。

(他にも社葬合同葬密葬などがあるようですが、一般的に多く行われている葬儀のみ紹介します)

お墓や納骨

  • 墓石  :寺院墓地や霊園に土地を求めて墓石を置き納骨する
  • 納骨堂 :ロッカータイプが主流の屋内施設。契約料で一定期間管理・供養可能
  • 樹木葬 :樹木に納骨する
  • 散骨  :遺骨を粉末にして海などに撒く方法
  • 共同墓地:永代供養墓や合葬墓とも呼ばれ、墓地経営者が管理する

人によっては信仰している宗教があったり、葬儀や納骨の方法もそれぞれの対応があります。

生前に葬儀・埋葬方法を決めておくことで、葬儀を行ってくれる人にも多くの負担をかけずに済みますね。

まとめ

世帯のある人、ひとりの人…人によって生活形態が違います。

元気なうちにできる限りの終活をしておきたいですね。

継続されること、断ち切ること、希望すること…

いろいろなことが自分の望むかたちでおさめられたら良いですね。

30代前半に、自分の死後の始末について、ものすごく考えた時期がありました。

子供たちに、墓や檀家料など、お寺にお金を半永久的に支払うしくみを残したくない一心で、色々調べていました。

当時は「海に散骨」がいちばんベストかなと思っていましたが、最近は私の住んでいる地域でも対応しているようなので「樹木葬」が今のところ第1希望です。

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